ステーブルコイン・テザー(USDT)の1日あたりの平均送金額が、直近でビットコインを上回ったことが確認された。暗号資産データ分析企業「Coin metrics」が25日、同社のレポートとして発表した。
レポートによると、USDTの7日間平均の送金額は20日の時点で約35億5000万ドル(およそ3,800億円)となり、ビットコインの約29億4000万ドルを上回った。
USDTは今年に入ってから時価総額も大幅に上昇している。今年5月には、リップルを抜いて時価総額が3位になったことも話題になった。(現在は4位)
またアメリカの暗号資産取引所ではビットコインだけでなくUSDTも多くの暗号資産とペアになっており、基軸通貨としての側面も持ち合わせている。
Coin Metricsのレポートでは、今回の送金額の上昇要因としては、最近のDeFi(分散型金融)業界の発展を取り上げている。
USDTはDeFiのプラットフォーム上のトークン交換に利用されることが多く、利用機会が増えていると報告されている。
先月のCoin Metricsのレポートでは、USDTは7月22日に時価総額が100億ドルを突破したと発表されている。
3月の時点で、時価総額約50億ドルだったのに対し、その後、わずか5ヵ月で140%増の120億ドルに到達したことからも人気が伺える。
25日のCoinMetricsのレポートを受け、海外大手暗号資産取引所BitfinexのCTO・Paolo Ardonio氏は、同氏のTwitter上で、「2020年はUSDTの年になる。時価総額が200億ドルを突破するだろう」と期待を寄せている。(提供:月刊暗号資産)