大切な人に、日ごろの感謝の気持ちを伝えたい。そんなときには贈り物をしたいものです。お中元やお歳暮といった季節のお見舞いから、就職祝い、昇進祝いといった人生の節目を祝う贈答品もあることでしょう。しかし、意外に考えてしまうのが「何をお贈りするべきか」です。相手に喜ばれ、失礼がなく、できれば気の利いた贈り物はないものか。そこで強い味方になってくれるのが百貨店のコンシェルジュサービスです。

大丸松坂屋百貨店では、お得意様ゴールドカードの会員が利用できるウェブサービス「コネスリーニュ」から、電話、メール、チャットなどの方法で、贈答品に関するさまざまな相談ができます。今回、実際に顧客の相談に対応している大丸松坂屋百貨店のロイヤルアテンダント、佐々木恵さんに話を聞きました。

Q:大切なビジネスの友人に新築祝いを贈りたい。どんなものを贈ればよいでしょうか

コネスリーニュ

A:ビールをご夫婦でたしなむお二方へ、ふだん遣いできる江戸切子のビールグラスはいかがでしょうか

佐々木さんが先日出会ったお客様は、会社オーナーである70代の男性です。大切な友人への新築祝いを探しに、東京・丸の内の大丸百貨店に来店しました。男性はもともと店舗でよく買い物をしており、大丸松坂屋百貨店のお得意様ゴールドカードの会員でもあります。コネスリーニュから、友人の新築祝いを探したいという相談の電話をされ、詳細を詰めるべく来店されたのでした。

まずはお中元選びの会話から、お客様の人柄と目的をヒアリング

せっかく来たので、ついでに仕事のお付き合いへお中元を贈りたい、とお客様。まずはお中元の注文を始めます。あらかじめ送付先のリストも用意されており、仕事もきっちり、まじめで誠実な人柄を想像させます。大丸松坂屋が用意するお中元のカタログから、人気のお肉コースを選ばれました。「カタログの中でも牛肉が圧倒的に人気です」と、佐々木さんは何気ない会話をしながら、本題である新築祝いについて、要望のヒアリングを始めていきます。

「新築祝いの贈り物としては、食器や時計、絵画などが一般的となります。しかし、最近は欲しい商品を自分で選べるカタログギフトが選ばれることも多いです」

最近の新築祝いのトレンドを説明する佐々木さん。しかし、このお客様は、大切な友人に心を込めて選んだ贈り物がしたかったのです。カタログには興が乗らないご様子でした。

そこで佐々木さんは、家を新築されたご友人について、どんなお付き合いなのか、その年齢層やライフスタイルを、笑顔で聞いていきます。

お酒を飲まないお客様とともにお探しする、ご友人をイメージできるビールグラス

いろいろとお話を聞くなかで、どうやらお酒が好き、なかでもビールが大好きな方であるというヒントを得ました。ご友人は、いつもご自宅にて夫婦でビールを飲むのが日課のようです。年齢も60代、落ち着いた、立場のあるビジネスマンと推察されました。新築の住宅でくつろぐ、仲のよいご夫婦のおだやかな姿が目に浮かんできます。

しかし、このお客様自身はお酒をたしなまれず、ビール好きの方にどんなものが喜ばれるのか、イメージがわきません。ビールそのものを贈るのは新築祝いとしては適切ではありません。そこで佐々木さんは提案します。

「ビールはふだんから飲まれるお酒ですね。ちょっと気の利いたビールグラスなどいかがでしょう」。

また実際の商品を見て、イメージを明確にしていただくため、売り場へ案内することにしました。

早速、ビールグラスの売り場へ移動する二人。大丸松坂屋には、お猪口やタンブラー、ワイングラスなど、お酒をたしなむ方に喜ばれる商品を揃えた売り場が用意されています。実際に商品を見て、さわっていただき、その反応を見ながら最終的な提案をしよう、という作戦です。

売り場への移動の間も、お客様へのヒアリングを続ける佐々木さん。ビール向きらしい洋風のブランド品も人気が高いなかで、和風の魅力的な商品があることもお伝えします。実際に売り場を見ると、その種類の多さに、少し驚いたご様子でした。

色鮮やかなさまざまなグラスを取りそろえた大きな売り場で、お客様が最初に手に取ったのは、HORIEの純チタン製タンブラーでした。細かな結晶がきらきらと美しい結晶華飾など、4タイプの表面仕上げが特徴です。保冷に優れたチタン素材に、朱鷺(トキ)、白樺など和風の装飾が施されています。そのデザインや機能性に、お客様は惹かれているようです。

コネスリーニュ
純チタン製で軽く、美しく、そして保冷効果も高いHORIEのタンブラー「窯創り」。左からブースタ ゴールド:19,800円、広口 小 シルバー:16,500円、プレミアム ゴールド:16,500円(すべて税込)

江戸切子のビールグラスなら、注いだビールも美しい泡も、見て楽しめる

手にとってしばらく見ていたお客様。やがて、このタンブラーでは「中に注いだビールが見えなくなるのが気になる」と話されました。確かに、チタン素材は透明ではないため、側面からビールの色を楽しむことはできません。なるほど。ビールが大好きなご友人なら、ビールの見え方だって喜ばれるはず。なにより、実際に飲むときを想像しているところは気が利いています。まじめにしっかり考えるお客様。それであればと、佐々木さんが提案したのは、伝統的な硝子工芸品である江戸切子でした。

江戸切子の特徴は、何といってもその美しい文様です。職人が手づくりする矢来、魚子、笹の葉、八角篭目、菊花、菊繋ぎなどの伝統的な文様と美しい硝子の調和を見ると、百聞は一見に如かずという言葉が思わず口をついて出ます。佐々木さんは「食事において、その存在感を抑えながらも、上品さを添えるのが和の魅力です」と、江戸切子の魅力を話します。

江戸切子は、江戸時代後期に江戸大伝馬町の加賀谷久兵衛が製作、販売したことが始まりと言われています。明治維新や終戦後の社会混乱、大震災や空襲など時代の波に揉まれながらも、切子職人の努力によって200年という長きにわたって守り続けられてきています。

昭和60年に東京都伝統工芸品指定、平成14年には国指定伝統的工芸品に認定されました。そういったエピソード自体にも、贈り物としての価値がありそうです。このあたりのディテールもさりげなくお伝えする佐々木さん。お客様も納得しているご様子でした。

江戸切子のビールグラスにもいくつかの種類があり、最終的にこのお客様が決めたのが、硝子工房「彩鳳」(さいほう)の八角篭目文様のビアグラスペアでした。価格は予算通りの3万円程度。普段遣いを想定しているので、自然に受け入れられる高級感です。1日の仕事を終えてほっとしたところで、美しいグラスにビールを注ぐ。そんな幸せな暮らしを、新しい家で毎日できるようにとの贈り主の願いのこもった贈答品となりました。

コネスリーニュ
ビール好きのご友人へ、新築祝いとして選ばれた江戸切子のビアーグラス。彩鳳「縞八角篭目文様 ビアグラス ペア 木箱」。価格33,000円(税込)

毛筆・手書きののし紙と包装紙。適切な仕上げは百貨店ならではの安心感

最後に重要なのが、のし紙と包装紙です。贈り物を受け取る人にとって最初のインターフェースになるのし紙や包装紙は、新築祝いにふさわしくあつらえ、高級感のある包装紙で包みます。毛筆、手書きの表書きは、専門スタッフが対応し、紅白の縁結びを水引とします。

お祝い事に合わせた適切な包装は「百貨店の者であればだれでも心得ています」と佐々木さん。この安心感も、百貨店の魅力と言えます。

未来に向けて広がるコンシェルジュの価値

大切な友人への新築祝いに江戸切子を選び、笑顔を見せたこのお客様。もし自分で選んだとすれば、江戸切子にはたどりつかなかったかもしれません。自分には馴染みのないテーマであっても、価値あるものやサービスを提案し、引き合わせてくれる存在こそ、百貨店のコンシェルジュサービスなのです。

もしかすると、このお客様、そして新築祝いを受け取られたご友人が、これをきっかけに江戸切子に夢中になり、コレクションを始めるなど、一生の趣味にするかもしれません。提案できる商品が魅力的で、かつ間違いがないことも、百貨店での買い物の魅力であるといえそうです。

ちょっとむずかしいお問い合わせもしっかり対応、納得のお買い物までをともに考え、提案ができる大丸松坂屋百貨店のロイヤルカスタマーサービス。お得意様ゴールドカード会員ならいつでもアクセスできるコネスリーニュから、すぐに問い合わせが可能です。あなたの要望を一度、ご相談してみてはいかがでしょうか。(提供:JPRIME


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