2020年9月7日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週のユーロ/米ドルは、週明けの8月31日(月)、ロンドン仲値(WMRフィクシング)に向けた米ドル売りから上伸。9月1日(火)もユーロ/米ドルの買いが続き、年初来高値の1.2014ドル(銀行間取引の公式な高値)を示現した。その後は、レーンECB専務理事のユーロ高けん制発言もあり反落、4日(金)には、週安値1.1781ドルまでの下落となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ユーロの水準をめぐるけん制発言、先週は英フィナンシャル・タイムズ紙もECB高官の話として「ユーロ高けん制」の記事を記載している。こうした一連の動きのなかで、今週は10日(木)にECB理事会が開催予定。終了後にラガルドECB総裁が会見にのぞむ。この会合では、金融政策の変更等は見込まれていないが、先週、年初来高値を一旦更新したユーロの水準にラガルドECB総裁が何らかの形で言及するかが注目となる。経済の回復や物価の上昇をめざし金融政策を立案する中銀の総裁が、物価の押し下げ要因である通貨高を黙認するとも思えず、何らかのけん制発言があってもおかしくない。ただ、けん制発言はスピード調整、中長期のユーロ買い基調は不変だろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で105.20~107.00円、ユーロ/米ドルで1.1700~1.1950ドル、ユーロ/円で124.00~127.00円を予想している

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。