2020年9月15日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日14日(月)の米ドル/円は、106円台前半で揉み合っており、上がりきれずに崩れた形。しかし、105円ちょうどが割れなければ、また戻ってきそうな気もしている。昨日14日(月)のTV出演時、「レンジ内で揉み合いか。揉み合い?いや、揉んでもいない」とコメントした。チャートを見ると、ぱっと見揉み合いに見えるのだが、米ドル/円はあまり取引されていないようだ。注目の英国だが、来月10月15日の貿易協定合意期限までに何もできなければ、合意なき離脱をせざるを得ない。ここから1カ月の中で、少なくともポンドを積極的には買える状況ではないが売り続ける訳にもいかない。よって、基本は英ポンド/米ドルで跳ねたら売るスタンス。また対円では米ドル/円も上値が重いため、結果、英ポンド/円も戻り売りになるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、先週と全く同じレンジで、105.00~107.15円と考えている。戦略的にはレンジの中で売り先行で入りたい。具体的には106.50~106.80円ゾーンで売って、105.20~105.30円で買い戻し。ただその先105円ちょうどを割るかどうかはわからないので、決め打ちして105円を潰しに行く動きには乗りたくないと思っている。マーケット全体の意識が米ドル/円ではなくポンドに向いているので、現在トレードに妙味があるのは、英ポンド/米ドルだろう。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。