2020年9月17日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日16日(水)の米ドル/円は7月31日以来、約1カ月半ぶりに105円台を割り込んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に節目の105.00円を下抜け。FOMCが、少なくとも2023年までゼロ金利を続ける見通しを示すと104.79円前後まで下値を切り下げた。その後、材料出尽くし感などから買い戻しが入り105円台を回復する場面もあったが反発は鈍かった。海外勢の中には、この日発足した菅新内閣の不透明性が円高要因とする見方もあるようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日17日(木)の米ドル/円は、104円台では本邦勢を中心に押し目買いが優勢と見られ、底堅い展開を見込む。もし、円高・株安の動きが強まるようなら、菅政権では初めてとなる、財務省・日銀・金融庁による「3者会合」が開催される可能性もあろう。なお、前回の「3者会合」は7月31日に行われた。この日の米ドル/円は104.10円台から106.00円台まで急反発した経緯がある。海外投機筋としても104円台での円買い仕掛けは躊躇するところだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。