2020年9月25日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週、豪州の大手Westpac銀行が、「RBAは来月10月6日に政策金利を0.25%から0.10%へ引き下げるのではないか」とのレポートを出しているようだ。政策金利をわずか0.15%下げることにどういうメッセージがあるのかピンとこなかったが、豪州のRBAのデベル副総裁が豪ドル/米ドルの急騰を気にしており、「RBAがわずかながらも利下げするのではないか」との思惑をマーケットに与え、豪ドル/米ドルの急騰を治めようとしている模様。

現在の為替相場の戦略やスタンス

3月に豪ドル/米ドルが0.5510ドルまで急落したときは、RBAは買い介入をほのめかしていたが、そこから33%上昇したレベルで、今度は豪ドル/米ドルのレベルを気にするのもピンとこないが、豪州の友人によれば、問題視しているのがそのスピード。新型コロナ感染で景気が後退している経済状況の中、わずか3カ月程度で豪ドル/米ドルが30%ほど急騰していることを問題視しているようだ。RBAのデベル副総裁は、比較的為替に対してコメントをする傾向がある人物。この意味においては、来月10月6日のRBA政策金利までは豪ドル/米ドルの上値は限定的になり、ゴールドの低下とともに豪ドル/米ドルは0.7000ドルを割り込んで調整局面になるのではないかと想定している。戦略としては、豪ドル/米ドルの戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。