2020年10月22日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日21日(水)の米ドル/円は人民元やポンドの上昇によるドル安の流れに押されて1カ月ぶりの安値へと下落。節目の105.00円や2日安値の104.94円前後を割り込むと下落に弾みが付き、NY市場では9月21日以来の安値となる104.34円前後まで下値を切り下げた。買い戻しの動きがほとんど見られなかったのが特徴的で、損失確定の投げ売り・見切り売りが下げを主導した模様だ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は月初来安値を更新した事で、チャート上では9月安値の104.00円前後まで下値余地が広がった。仮にこれを割り込めば、年初来安値の101.17円前後までメドらしい下値のメドは見当たらなくなる。もっとも、短期筋のロングポジションがそれほど膨らんでいたとは思えず、米ドル/円の投げ売りは昨日21日(水)で一巡したと見られる。むしろ足元ではショートポジションが増えているのではないだろうか。このため、104円割れの可能性は低く、104円台前半では押し目買いが入りやすいと見ている。なお、104.00円は3月のコロナ・ラリー終了後のレンジ下限であり、強い下値支持として機能する公算が大きい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。