昨日の日経は出来高が少ない中0.3%上昇、Topixは0.7%上昇しています。中国の上海/深センCSI300は変わらず、香港は0.8%のプラスで引けています。オーストラリアASX200は0.1%プラス、二ュージーランドNZX50種グロス指数は0.2%マイナスでした。
ヨーロッパはコロナ感染者の再拡大に対処するための規制強化が伝えられ株価は下落、ドイツDAXは1.4%のマイナス、フランスCACは1.5%マイナス、英国のFTSEは1.9%のマイナスでした。スペインIBEXは1.7%プラス、スイスSMI指数は1.5%マイナスで終了しました。ヨーロッパ株が下げトレンドに入った可能性が出てきています。
米株は追加景気刺激策法案の話し合いは最終局面にあるものの米株は神経質な動きでややマイナスで終了しました。ダウは0.4%マイナス、S&Pは0.2%マイナス、ナスダックは0.3%マイナスで終了しています。カナダは0.3%マイナスでした。
VIX指数(恐怖指数)は一時30.6まで上昇しましたが、引け値は28.7とやや下落して終了しました。株価のピークが極めて近そうです。
ドルインデックスは昨日も売られて、ダウントレンド再開となりました。このドル安を受けてドルストは全面高となりましたが、目立って強かったのがポンドでした。ユーロ圏とのFTA交渉が依然として続いていることが好感されているようです。ドル円も104.33円まで大きく売り込まれました。ドルインデックスは、テクニカルにはH&S(ヘッドアンドショルダー)が表れており、さらに下落すると考えられます。クロス円はドル円が強烈に下がったことで、ポンド円以外は下落しています。本日も依然としてドルストの買い戦略がよさそうです。
金銀はドルが下げたことで上昇して引けました。ただし、金は中長期的には下げ方向に入った可能性の方が高くなったかもしれません。(1オンス当たり2,000ドルを超えるような動きがある場合にのみもう一度だけ史上最高値を更新する可能性は残っています。)
原油価格はガソリン在庫の大幅増加で大きく売られました。ただテクニカルに重要であった10/9の高値(スポット月で$41.47/BBL)を超えてきましたので原油はしばらく上昇し続けると思われます。ただ、ヨーロッパで第2波が来ていることでロックダウンや一部の行動制限が行われる見通しというネガティブ要因で原油価格の頭は重くなっています。
10年長期金利は、ついに0.833%まで上昇しましたが引け値は0.823%で引けています。10年金利は中長期的には上昇トレンドに入っていると考えられます。
残りあと2日の注目は本日22日(日本時間明日午前)の3回目の大統領候補によるテレビ討論会と金曜日の各国のPMI速報値です。3回目のテレビ討論会についてはバイデン親子がかかわった収賄に対するトランプ大統領の攻撃があると考えられ討論会になるかどうかは疑問です。(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝