2020年10月28日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
欧米の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、世界的な株安から、マーケットはリスクオフの展開。これから北半球が冬を迎えることでさらなる感染者増加が想定される中、フランスやドイツは再びロックダウンを検討しているとの報道もあり、厳しい状況が続きそうだ。また、米追加景気対策も交渉が進展していないため、マーケットを冷やす結果となっている。今週はGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の決算発表、来週には米大統領選といったビックイベントを控えており、神経質な展開が予想される。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米大統領選を来週に控えているため、積極的に参加しなくてもいいが、短期であればクロス円はダウンサイドを見ている。米大統領選の世論調査を見る限りバイデン氏優勢は変わらないが、結果を左右する激戦州の結果次第ではトランプ米大統領が勝つ可能性もゼロではない。また、今回は郵便投票の増加などで選挙後にすぐ大統領が決まらない可能性もある。米大統領選での不透明感が拭えない中、参加者がリスクアセットを一旦手仕舞いする動き(円買い)はありそうだ。ただ、クロス円も安いところを突っ込んで捕まりたくはないので、戻ったところを狙っていきたい。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。