コロナ禍の3密対策を背景に、さまざまな分野で「おひとりさま」への対応が進んでいる。新たな需要をいち早くキャッチした企業には収益拡大のチャンスが広がっている。

テレワーク
(画像=Pormezz/stock.adobe.com)

新型コロナウイルスの感染対策をめぐっては、これまで複数の人数で楽しんでいたレジャーや会食が避けられるようになった。代わって鮮明化したのが、おひとりさまの現象だ。例えば飲食店では、飛沫(ひまつ)感染防止の観点から1人席を多く設け、カウンターテーブルもアクリル板で仕切った。

これまで複数人での利用が多かった焼き肉も、おひとりさま対応が進んでいる。個席化することで、ロースターなどの設置台数は増えているようだ。無煙ロースターのSHINPO(5903・JQ)には商機となる。また、一人焼き肉店のフライチャンズ化を進めるラーメン店の幸楽苑ホールディングス(7554)も狙い目だ。

ゴルフでは、プレー予約サイト「1人予約ランド」を運営するバリューゴルフ(3931・M)が浮上する。1人でラウンドできるメニューを拡充し、「密を避ける」を合い言葉にコロナ下でのトレンドを取り込む。ゴルフ場予約のゴルフダイジェスト・オンライン(=GDO、3319)も注目される。

一部でクラスター(感染者の集団)の発生源となったカラオケ店。コシダカホールディングス(2157)が展開する1人カラオケ「ワンカラ」が話題を集めている。総合アミューズメント施設のラウンドワン(4680)も、1人カラオケのキャンペーンに注力している。

ビジネスの領域では、コワーキングスペースやシェアオフィスのギグワークス(2375・(2))やツクルバ(2978・M)などが有力だ。テレワーク用ブースのブイキューブ(=Vキューブ、3681)も株価が再浮上しつつある。(11月5日株式新聞掲載記事)

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