2020年11月12日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日11日(水)の米ドル/円は、ユーロやポンドに対するドル高の影響などもあって月初来高値を僅かに更新。上昇再開の兆しも見られたが、105.60円台で伸び悩む格好となり日足一目均衡表の雲上限を終値で超える事はできなかった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日12日(木)の東京市場では戻り売りにやや押されているが、仲値公示後の実需のフローが中心と見られ、下値模索の動きに繋がる公算は小さいだろう。そうした中、本日12日(木)は休場明けの米債券市場に注目したい。このところのドルは、株高などのリスクオン地合いで買われる場面が目に付く。従来の「リスクオンのドル売り」から流れが転換しつつある背景には米債利回りの上昇があると考えられる。一昨日10日(火)には米10年債利回りが約8カ月ぶりに0.97%台まで上昇しており、米国と日・欧との長期金利差は拡大基調にある。米10年債利回りが節目の1.0%を超えて上昇するようなら、米ドル/円も昨日11日(水)高値(105.67円前後)や100日移動平均線(105.84円前後)などが並ぶ105円台後半の上値抵抗を突破して106円台の回復を目指す事になりそうだ。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。