2020年11月18日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日17日(火)の米国株は反落。週明けは「モデルナのコロナワクチン、94.5%で効果」との報道でNYダウが終値ベースで最高値を更新するも、為替市場ではモデルナ報道は典型的な「セル・ザ・ファクト」として捉えられ、105円台前での「売り場提供」でしかなく、米国株も追随した形で値を下げた展開。これらの動きに日経平均だけ追随せず、節目の2万6000円での攻防を繰り広げていたが、本日18日(水)の東京市場では売りが目立ち、現在2万5730円と軟調に推移。本日18日(水)午前10時過ぎ時点での米ドル/円は104.05円で104.00円ブレイクの攻防中。株下落により、豪ドル/円が75.80円台へと下落。呼応して、豪ドル/米ドルも0.7280ドルと反落。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週のファイザー、そしてモデルナと、ワクチン開発が順調であるという報道を受けても、株と米ドル/円は続伸できず。特に米ドル/円はファイザーの報道を受けての高値は105.68円。モデルナをきっかけとしての反発は105.13円と典型的な「セル・ザ・ファクト」として値を下げている。米国株や日本株の上昇、そして米金利が上昇しても米ドル/円は上値を伸ばせず。加えて、ワクチン開発が順調であるというニュースでも上値が限定的となった米ドル/円の下値余地は拡大中。100円に向けて下落を再開した米ドル/円の動向に注目したい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。