2020年11月19日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日18日(水)の米ドル/円は早々に104円台を割り込むなど軟調に推移。海外市場では、米製薬大手ファイザーのコロナワクチンが治験最終分析で95%の有効性を示したと伝わり、104円台を回復する場面もあったが買いは続かず失速した。こうした動きが却って104円台の重さを印象付けた格好で、その後103.65円前後まで下値を切り下げた。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日19日(木)の東京市場では本邦勢の押し目買いなどでやや持ち直しているが、今のところ戻りは103.98円前後までにとどまっている。このまま104円台を回復できなければ、海外市場で再び下向きの流れが強まる可能性があろう。来週後半に感謝祭休暇を控える欧米勢が、最後の追い込みとばかりにドル売りを強める事も考えられる。直近の米ドル/円相場の下値支持として「最後の砦」とも言える103.18円前後(6日に付けた約8カ月ぶり安値)が視野に入ってきただけに下向きの流れが続く公算が大きい。早晩103.18円前後の下抜けを試しにいく可能性もありそうだ。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。