2020年11月24日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日23日(月)米国のPMIが良好な結果だったため、ドルが急反発。加えてアストラゼネカのワクチンも比較的好成績(70%の有効性)という報道もあった。これまでコロナワクチンに関して名前の挙がったファイザー、モデルナを含め、いずれかの製薬会社のワクチンの実用化が来春頃の見通しとされている。以前は来秋頃だと言われていたが、主要国ではおそらく、来春頃には集団免疫を獲得することが出来るのではないだろうか。そうなると経済が回復する。米国ではここからバイデン政権が誕生するが、民主党の大統領なので財政拡大からドル安というシナリオがあったのだが、共和党が上院を支配することでその可能性は厳しくなり、目先の追加経済対策もおそらく小規模なものにとどまると思われる。そうなればシナリオの修正が迫られ、経済対策は小規模で、コロナ克服から元の経済に戻るというコロナ経済の反転が見込まれるだろう。ドル安相場の予想だったが、反転してくる可能性も出てきたことを象徴的に示すのがゴールドで、1850ドルの重要なサポートを割り込んできた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

為替相場は目先は揉み合いながらも、ドルのリバウンドを想定。米ドル/円で105円台への回復、ユーロ/米ドルで1.16~1.17ドル方向へじり安を想定している。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。