2020年11月25日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日24日(火)の米国株は続伸。NYダウはついに史上初となる3万ドルに到達。米政権の移行作業が始まったことも好感されている模様。新型コロナウイルスの感染が急拡大していることは、ワクチン開発が進展していることで帳消しとし、ともかく値を上げている展開。NYダウが初めて2万ドル台を付けたのは2017年1月。つまり、4年弱で米国株は1万ドル、つまり50%上昇していることになる。この間、株価を牽引したのがAppleなどのハイテク企業が株高。今年の動きを振り返るとNYダウは3月に1万8591ドルまで急落している。その3月の安値からの上昇率は6割超という暴騰(逆にいえば年初からの暴落も凄いのだが)。NYダウは終値も3万ドル台の3万45ドルでクローズ。ビットコインも196万円で200万円目前に迫っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

株価やビットコインが上昇する中、為替市場はこのリスクオン相場にもうひとつ追随せず。米ドル/円は104円ミドルでの小動き。そして個人的に気になるのが豪ドル/円の77.00円と英ポンド/円の140.00円。前回豪ドル/円は77.10円まで到達し、急反落している。現在、豪ドル/円は76.95円と77.00円の攻防を展開しているところ(午前9時40分時点)。本日25日(水)は感謝祭の休前日となり、米国株はもう一日上値を追うのではないかとの思惑が多いのだが、為替市場はこのリスクオン相場に追随してこないため、FXはデイトレのみで、スウィングは一旦様子見したい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。