2020年11月30日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇上位からNZドル(+1.37%)、豪ドル(+1.14%)、ユーロ(+0.90%)と続いた。金融市場で起こっていること、引き続き米国の大統領選通過で不透明感が後退、リスク資産である株やリスク通貨である資源国通貨、なかでもオセアニア通貨の買いが続いている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、短期的な相場の方向性を決めるという点で、明日12月1日(火)の米国11月ISM製造業景気指数や4日(金)の米雇用統計に注目しているが、現在の市場の流れを変えるほどではないだろう。豪州では今月、RBA(豪州準備銀)が追加緩和を決定したが、発表以降、豪ドルは騰勢を強める。RBNZ(NZ準備銀)は8月にマイナス金利の採用を示唆したものの、これまで政策変更すらない。さらにNZでは不動産価格の高騰から、来年1月から不動産融資規制を発表済みと利下げどころか、その政策はやや引き締め方向だ。債券市場に目を転じると、豪州の30年債の金利は1.9%程度もあり、グローバルで金利が消えるなか、世界の機関投資家の買いが集まる。引き続き、オセアニア通貨の押し目は買いだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で103.30~105.00円、豪ドル/米ドルで0.7300~0.7500ドル、NZドル/米ドルで0.6920~0.7150ドルを予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。