2020年12月2日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

西原氏のヘッジファンドの友人が先週、ユーロ/米ドルのボラティリティをロングにしているとコメントしていた。簡単にいうと、1.1600~1.2000ドルで膠着しているユーロ/米ドルが、早晩いきなりボラティリティが高まって大きく値を上げるのではないかとの見方。その予測の通り、昨日1日(火)に節目の1.2000ドルをブレイクして1.2075へ上昇。この後、欧州サイドからユーロ高牽制コメントが出ないという保証はないが、1.2000ドルを超えたことでボラティリティは上がりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

もう12月に入ったので、大手金融機関から来年2021年の予想が徐々に出てきている。総じてドルベア派が多い模様。ドルの弱気派が増えてくると、来年を待たずに12月にそれを織り込みに行く傾向がある。まだサンプルは少ないが、(ブレグジット関連で異変がない限り)ユーロ/米ドルは1.2300~1.2500ドルへ向かうという予想が多いようだ。米ドル/円が100.00~105.00円、もっとベアの人で95.00円。豪ドル/米ドルは西原氏も同じだが、まず0.7500ドル、そして0.8000ドルへ、と上昇するといったところ。その予測の通り、12月に入り、ユーロ/米ドルがいきなり1.2000ドルをブレイク。まだブレグジットで揺れるポンドの動向が気になるが、月が変わった時点で来年の予測を織り込みに行くように1.2000ドルをブレイクしたユーロ/米ドルの動向に注目したい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。