2020年12月8日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
今週は10日(木)にECB理事会がある。金融緩和することが予想されているが、その割にはユーロがあまり金融緩和をあまり警戒していないような動きだ。既にECBはかなり緩和をしており、今回どのような政策をとっても効果は限定的という部分はある。ユーロは多少売られるだろうが、売られたところが買い場になりそうなため、落ちたところをバイオンディップしたい。ユーロ/米ドルで1.2050ドル付近が買い場になり、その後1.2150~1.2200ドル寄りへ動く流れを想定している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
英ポンド/米ドルに関してだが、英国とEUの通商交渉が土壇場に来て、ヘッドラインに一喜一憂する状況となっている。英国の新聞だけを読むと、合意なき離脱不可避のように書かれている。しかし、まだジョンソン英首相とフォン・デア・ライエン欧州委員長が直接会って会合を行う予定で、合意への期待は続いている。完全に合意するかどうかはわからないが、少なくとも昨日7日(月)英国が国内市場法の一部を取り下げ、譲歩の姿勢を示しているため、おそらく合意なき離脱の方向には行かないと見ている。ポンドは合意期待で買えるのではないだろうか。ただ、もし合意なき離脱となればポンドは底なし沼のような下落となるため、注意が必要だ。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。