2020年12月14日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇上位はオセアニア通貨が独占、一方で、下落通貨では下位からポンド(-1.59%)、ユーロ(-0.10%)と続いた。英国とEUの通商協議の行方の不透明感から、週末にかけポンドや欧州通貨が一段安となった。ただ、週末に「協議継続」と伝わり、今朝のウェリントン市場ではギャップアップ(上窓)で寄付き、英ポンド/米ドルは1.3376ドル水準(前週末比、+1.18%、日本時間午前06時25分時点)で推移する。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、明日15日(火)~明後日16日(水)の日程でFOMCが開催予定。金融政策の発表後にパウエルFRB議長が会見にのぞむ。この会合では、量的緩和の拡大が一部予想されているが、今回は将来の追加緩和を示唆するにとどめるとみる。米国では追加の経済対策の議論が進んでいないが、仮に議会を通過した場合、経済刺激という点で追加緩和は必要ない。将来の緩和カードを温存するという点でも、今回は据え置きを予想する。英国とEUが協議継続となり、ユーロ/米ドルの下値不安は一旦薄れた。節目の1.2000ドルを超えてきたユーロ/米ドルの押し目は引き続き買いだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で103.00~105.00円、ユーロ/米ドルで1.2000~1.2300ドル、ユーロ/円で125.00~127.80円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。