2020年12月15日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ポンドに関してだが、合意なき離脱に非常に近づいている。しかし、13日(日)がデッドラインとされていたが、結局交渉継続となり、マーケットは将来の合意期待のショートカバーで上げた。けれども公正な競争条件の確保という重要な問題でお互いが歩み寄れるかどうかは、依然厳しい情勢だ。よって交渉が進む連れ、やはり合意が難しいという報道が多くなれば、またポンドが売られることになりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ここから年末に向けて、また同じような応酬が続くのでポンドはまたダウンサイドを試すことになるのではないだろうか。英ポンド/米ドルは前回1.31ドル前半まで来たが、そのレベルを再びトライする可能性はあると思う。ただこれまで、期限が何度となく設定されては延長という形となり、それが繰り返される可能性も高い。かつ、合意なき離脱がもたらす経済的困難が非常に多大なものであるため、期限がずっと延長され続ける可能性もある。移行期限とされている12月31日(木)がさらに延びる可能性もあり、そのときはまたポンドが買い戻される格好となるだろう。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。