2020年12月16日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日15日(火)のNY市場では、共和党のマコーネル上院院内総務が「経済対策が成立するまで上院が休会に入る事は無い」とコメント。州向け支援など対立する分野は保留にし、幅広い合意が得られている分野での前進を改めて訴えた模様。この共和党のマコーネル氏のスタンスは特に変化があるとも思えないが、経済対策の合意に向け力強い意志があるとの印象を与え、米国株は反発。

現在の為替相場の戦略やスタンス

英ポンド/米ドルが反発している。色々とヘッドラインが出ているが、昨日15日(火)は一転して合意の可能性が高いとの報道が目立ち、1.34ドルミドルまで反発している。先週後半は「合意なき離脱」の可能性が高まり、一時1.31ドル台前半まで急落したことからセンチメントは一変している。個人的には何らかの合意はされるだろうという見方は変わらないが、英国当局が「合意なき離脱」の可能性を繰り返しコメントするため、大きなリスクは取れない。「合意なき離脱」のコメントを繰り返しているのは、交渉を有利にする手段のひとつであると思っているが、可能性がゼロではないので、マーケット参加者としては動きにくい。英ポンド/米ドルの方向性が依然はっきりしないため、ここでも勿論大きなリスクは取れないが、ユーロ/米ドルが1.2000ドルを割り込まない限り、ユーロ/米ドルの押し目買いで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。