日経平均   28,139.03 円 △ 648.90 円
≪東証一部≫
売買高    13億8,916万株
売買代金  3兆1190億0600万円
値上り銘柄数 1,725 銘柄
値下り銘柄数 384 銘柄
騰落レシオ(25日) 103.96 %
為替 1ドル=103.90 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

相変わらず特に買い要因のない中で大幅高

米国株が堅調、大幅高となったことを好感して買い先行となった。寄り付きはオプションSQ(特別清算指数)算出も絡み買い気配から始まるものなども見られ大きな上昇となった。寄り付きの買いが一巡となったあとは手仕舞い売りに押されるかと思ったのだが、意外に買い急ぐ動きが見られ、一時28,000円を伺うような水準まで上昇となった。

昼の時間帯も特に動きはなかったが、後場に入ってからも買いの勢いが止まらず、指数に影響の大きな銘柄を中心に買い急ぐ動きとなって指数を押し上げ28,000円を超える場面もあった。28,000円を超えるといったん手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となったが、買い意欲は衰えず再度高値を試す動きとなった。結局最後まで買いが止まらず高値引けとなった。

小型銘柄も堅調なものが多くなった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった買いが散発的に見られ、指数を押し上げる場面もあった。特に材料に反応するというよりは目先の値動きに連れての動きが中心だった。

緊急事態宣言が発出された中で意外に大きな上昇となった。2日で1,000円上昇するというよな異常事態となっている。それだけ金余りということなのだろうし、買うから上がる、上がるから買うというように特に上がる理由がないから上がるということなのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
移動平均線からの乖離も大きくなってきており、過熱感も出てきそうだ。28,000円を超えたということで達成感もでるだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

緊急事態宣言が発出された3連休を控えた週末という割には大きな上昇となった。特に買い材料があったということでもなく、いろいろと理由は付けられているものの、特に今に始まった買い材料でもないだろう。売り材料が多いということが買い材料となっているようだ。

昔、証券会社で営業をしているときに、皆で「今日は何でこんなに高いんだ?」「きっと買いが多いからだろ!」というような冗談が飛び交っていたこともあったが、まさに、昨日、今日の相場はそんな感じの相場となっている。常識では全く理解できないが、上がっているから上がるんだということなのだろう。

こうした状況を見ているとまさに「バブル」という様相であり、あとはバブルがいつまで続くのかということになるのだろう。まだ債券から株式への資金シフトが大々的に起こっているわけでもないが、緊急事態宣言が発出されたにもかかわらず感染拡大が止まらないということになるとさすがに大きく下落することもあるのだろう。

割高だ割高だといい続けてバブルだバブルだと言い続けていたが、ついに28,000円まで上昇となった。まさにバブルだと思うし、上がれば上がるほどバブルだとしか思えない状況だ。日経平均VIなどが高止まりしていることもバブルということなのだろう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

本日の「朝一番!」動画
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朝のライブ配信 -今日の相場見通し-  (8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
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夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-  (原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。