2021年1月12日14時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米国ではブルーウェーブが実現し、民主党の政策がストレートに反映されることとなりそうだ。財政支出が拡大し増税が想定される。しかしマーケットは増税はあまり考慮に入れず、おそらく財政支出の方をフォーカスしてくるだろう。そうなってくると、長期金利の上昇は不可避。2021年になってから0.9%台だった米国の長期金利が昨日11日(火)で1.13%台付近まで上昇している。民主党がさらに財政拡大するようであれば、1.25%や、もしかするともう少し上の水準もあり得るかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

最近、米FRBの要人発言を見ていると、新型コロナウイルスの収束に目途が立ってきたことから、意外に早く金融政策の見直しもあるかのようなほのめかしが始まっている。マーケットが想像する以上に早く、米国の金融政策の転換もやってくるかもしれない。よって目先、米金利上昇による反発局面があるのではないだろうか。具体的には米ドル/円で105円台やユーロ/米ドルで1.20ドル割れなどもあるだろう。マーケット内ではあまり警戒されていないようだが、その辺りが注意したいレベル。また、米金利の上昇は米国のIT株にとってあまりよくないので、先日ビットコインが調整したが、米国のIT株の調整もそのうちあるかもしれないと思っている。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。