日経平均 28,698.26 円 △ 241.67 円
≪東証一部≫
売買高 14億1,374万株
売買代金 3兆2420億7600万円
値上り銘柄数 936 銘柄
値下り銘柄数 1,153 銘柄
騰落レシオ(25日) 108.96 %
為替 1ドル=103.98 円
☆ 市況概況 ☆
一時大幅高となるも最後は急速に手仕舞い売りに押される
米国株はまちまちとなり、前日の大幅高の反動から売り先行となったものの、寄り付きの売りが一巡となると一気に買戻しが入り上値を試す動きとなった。特に材料があったということでもないのだが、機械受注が予想を上回ったことで機械株を中心に買戻しを急ぐ動きとなり、目先筋の買いが追随して指数を大きく押し上げたということだろう。昨日のように前場中頃から買い直され高値引けとなった。
昼の時間帯も先物が堅調で後場に入るとさらに上値を試す動きとなった。さすがに29,000円を意識するところでは上値も重くなり、14時から手仕舞い売りを急ぐように売られ一気に上げ幅縮小となった。その後は下げ渋りとなったが、結局上げ幅を縮小しての引けとなった。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数や二部株指数は大幅安、日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売り買いは特に目立たなかったが、14時から売り急ぐ動きも見られ、指数を大きく下押し、上げ幅を一気に縮小する要因となった。
本日は機械受注が予想を上回り機械株などに買戻しを急ぐ動きがみられたものの、その他は特に材料がないなかで大幅高となる場面もあった。さすがに29,000円を意識すると買えずに手仕舞い売りに押されたが、その後も案外値持ちは良かった。だ、目先的な過熱感もあり、そろそろ調整となってもいいのではないかと思う。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
上ヒゲ線の長い形でここが高値となった可能性も高い。本日の高値を抜けないと一気に調整となることもありそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
依然として堅調だが、さすがに上値も重くなってきている。14時からの売りが何だったのかという感じだが、特に指数が上昇するときは「上がるから買う、買うから上がる」であり、逆に下がる時も特に材料がなくても「下がるから売る、売るから下がる」ということなのだろう。
目先的な値動きを追いかけるような参加者が多いのだと思うが、そうした動きがいつまで続くのかということになる。先物やオプションの目先的なポジション調整や裁定取引なども指数を大きく動かす要因となっているのだろう。
人工知能(AI)にしてもアルゴリズム取引にしても、そして目先的にゲーム感覚で売り買いを繰り返している参加者も「動いた方につく」ということでは同じ動きになるということだろう。いったん方向が出ると一斉に動くということなのだろう。
それでもさすがに日経平均が29,000円となると買えないものも多いと思う。買われすぎている銘柄がさらに買われることも、もちろんあるのだろうが、これまでのバブル相場と同様に最後は落ち着くところに落ち着くことになると思う。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
本日の「朝一番!」動画
→ https://youtu.be/H2lPvo1wQ5I
朝のライブ配信 -今日の相場見通し- (8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
→ https://youtu.be/p1viGyTZ3j8
昼のライブ配信 -お昼の相場見通し- (12:20開始です、この時間以外でも見られます。)
→ https://youtu.be/Lj7FTA59400
夕方のライブ配信 -明日の相場見通し- (原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
→ https://youtu.be/gpMhdCJDqnk
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。