2021年1月18日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略を ご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、下落上位からNZドル(-1.48%)、ユーロ(-1.19%)、豪ドル(-0.80%)、スイスフラン(-0.67%)と続いた。昨年末までの、オセアニア通貨などのリスク通貨が買われる流れの調整局面となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

背景は米金利の上昇、10年債金利がしっかりと1.0%の大台乗せ、先週12日(火)には1.18%まで上昇と、最近の上昇速度は速い。景気回復に加え、米国の地区連銀総裁から相次ぐ量的緩和の縮小発言に反応しており、ここからの米金利の低下余地は乏しい。先週下落2位だったユーロ/米ドルは、年初来高値の1.2349ドルよりすでに大きく反落しており、今週も上値は重いと読む。昨年末のユーロ/米ドルの上昇は、1.2000ドルを上抜けしたことで加速してきたわけで、ここを割り込むと一段安を警戒する。イタリアでは連立政権が崩壊の危機に、さらに先週は、オランダのルッテ首相が児童手当をめぐる不祥事で辞任と政局不安がくすぶる。今週は、21日(木)にはECB理事会が開催予定。政策変更は見込まれないが、再びユーロ高けん制が入る可能性が高い。引き続き、ユーロ/米ドルの戻りは売りとみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で103.30~104.80円、ユーロ/米ドルで1.1950~1.2180ドル、ユーロ/円で124.50~126.50円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。