2021年1月20日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

イエレン次期米財務長官は、米国が優位性を得るために弱い為替相場を目指すことはないと言明。さらに、人為的に通貨価値を操作する外国の試みに反対すべく取り組みを行っていくとコメント。ただこれは事前に報道されていた内容であり、相場に影響はなし。本日20日(水)はバイデン米大統領就任式に向けて、米国では警備が一段と厳しくなっているようだ。6日(水)にトランプ米大統領のサポーターによる連邦議会議事堂乱入で5人が死亡した事件を受けて、ワシントン中に州兵が配備され、就任式が行われる議事堂やホワイトハウスは高いフェンスに囲まれている模様。ユーラシア・グループのイアン・ブレマー氏の意見の通り、米国の分断は根強く、バイデン氏の米大統領就任式前後に再び何か事件が起きる可能性もあるため、今週は米国の報道に要注意。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国株の反落を引き起こすのはやはり米金利ではないかと想定している。10年債が一時1.1855%まで上昇した時に、米国株の上値が重くなったが、その後反落。それに連れて、米国株も反発しているが、10年債は依然として、1.11%レベルであるため、米10年債の利回りに注目といったところだろうか。米10年債利回りの推移をチェックしつつ、ユーロ/米ドルの戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。