日経平均 28,756.86 円 △ 233.60 円
≪東証一部≫
売買高 11億4,447万株
売買代金 2兆4955億1700万円
値上り銘柄数 1,288 銘柄
値下り銘柄数 785 銘柄
騰落レシオ(25日) 103.73 %
為替 1ドル=103.38 円
☆ 市況概況 ☆
米国株高を受けて堅調だが、相変わらず上値は重い
米国株が堅調となったことから買い先行となった。昨日とは違い寄り付きの買いが一巡となった後も上値は重いながらも案外値持ちの良い展開が続いた。日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えて積極的な売り買いも見られず、指数に方向感は見られなかった。
昼の時間帯には日銀の金融政策決定会合の結果が発表されたが、相変わらず変化はなく、若干買戻しは入ったものの大きく動くことはなかった。後場に入ってからも値持ちは良いが上値の重い展開が続き、引けを意識する時間帯になると手仕舞い売りに押されるものも多くなった。結局前日の終値は上回ったものの買われすぎ銘柄などを中心に冴えないものも目立った。
小型銘柄幕間つなぎ的に買われるものなども見られ総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いも散発的に見られたが、大きく方向感を出すような断続的な動きは見られず、終始おとなしい感じだった。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で相変わらず堅調な地合いだが、買い気が強いという雰囲気でもない。引け後の日銀総裁の記者会見の内容次第で変化がみられることもありそうだ。いずれにしても決算発表が本格化する前の持高調整が中心で方向感に乏しい展開が続くのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
昨日の高値を抜けきれず上値の重さが確認された形だ。気迷い線となっており、明日上値を抜けきれないと手仕舞い売りに押されるのだと思う。
☆ あれやこれやと一言 ☆
引き続き指数は堅調だが相場全体としては盛り上がりもなく、買い切れないという雰囲気だ。さらにここから強気に買い上がるというには決算発表などで来期への期待が高まるとか今期の落ち込みが思ったほどではないというような材料が欲しいところだ。
ここのところ指数を押し上げているのは業績面から買われているというよりは指数が上がるから買う、買うから指数が上がるというような銘柄が多く、相場全体の雰囲気が良くないのだろう。積極的に買い上がる材料に乏しいのでいったん調整となると思う。
決算発表にしてもファーストリテイリング(9983)がそうであったように新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でそれほど大きく利益が上積みされたという企業は少ないと思う。さらに1~3月期や来上期への懸念が増せば売り直されるような場面も出て来るのだろう。
日銀の金融政策決定会合でも下振れが指摘されており、金融政策では限りがあるのだから、さらなる緩和や経済対策が待たれるのだろう。ただ、積極的に買い上がるような経済対策も期待できず、買われすぎ銘柄の調整は見られると思う。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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