日経平均 28,197.42 円 ▼ 437.79 円
≪東証一部≫
売買高 21億3,765万株
売買代金 4兆8334億6500万円
値上り銘柄数 913 銘柄
値下り銘柄数 1,192 銘柄
騰落レシオ(25日) 102.22 %
為替 1ドル=104.28 円
☆ 市況概況 ☆
米国株安を受けて大幅下落
米国株が大幅安となったことから総じて売り先行となり、指数に影響の大きな銘柄も売り気配から始まるものも散見されるなど寄り付きから大きく下落して始まった。それでも寄り付きの売りが一巡となると買戻しなども見られて指数は切り返し、下げ幅を大きく縮小して前場の取引を終えた。買われすぎ銘柄が多いだけにちょっとした売り材料で大きく下げ、日経平均は一時600円を超える下げとなった。
昼の時間帯は特に売り急ぐこともなかったのだが、手仕舞い売りも多く、後場は再度売り直されての始まりとなった。朝の寄り付きとは違い、寄り付きからの売りが一巡となった後も下げ幅を大きく縮小することもなく、買われすぎ銘柄から売られるという状況は変わらなかった。改めて上値の重さが確認されると手仕舞い売りを急ぐ動きもあり、結局は下値を試す動きとなった、28,200円を割り込むと下げ渋ったが結局18,200円をわり込んでの引けで大幅安となった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数は小幅高だったが、日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売り買いは散発的に見られたが、特に買いはほとんど見られず、指数を動かすような場面も少なかった。指数に連れて売られるということで特に方向感が見られたわけでもなかった。
さすがに買われすぎからの修正となった。売りが売りを呼ぶというところまではいかず、相変わらず押し目を買うという意欲も見られたが買戻し一巡となったものから大きく売られており、この先も上値の重さを確認しては売られるということもありそうだ。好調な決算も織り込み済みということになると、買われすぎ銘柄を中心に調整が続くのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
高値圏でも保ち合いの範疇ということだが、ここまでくると25日移動平均線や基準線のサポートを確認することになりそうだ。一気に割り込むようであれば過熱感もあるだけに一気に雲や75日移動平均線までの調整もあるかもしれない。
☆ あれやこれやと一言 ☆
大幅下落とはなったものの、まだまだ買い意欲が強いという印象だ。押し目を買うというような動きも強く、米国市場や中国市場などに比べて底堅い雰囲気だ。それでもさらに米国株などがここから売られるということになると空売りが減少したものから売られるということになるのだろう。
本日の相場で空売りが積み上がっていれば明日以降は反発となるのだろうが、反発を見越して買戻しが減り、空売りが増えていなければ明日以降も上値の重さを嫌気しては売られるということになると思う。
そして上値が重いから売られ、下がるから売られということになると下落が加速されるということもあるかもしれない。本日のような相場でも底堅さがみられるということは逆に言えばさらに下落するところでは塩漬けが増えるということになると思う。
本日の相場で空売りが積み上がっているようであれば、特に指数に影響の大きな銘柄の空売りが増えていれば再度戻りをためすことになるのだろう。ただ、今度は28,500円~28,800円水準が上値として意識されるということになるだろう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
本日の「朝一番!」動画
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朝のライブ配信 -今日の相場見通し- (8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
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夕方のライブ配信 -明日の相場見通し- (原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。