日経平均   28,091.05 円 △ 427.66 円
≪東証一部≫
売買高    11億4,553万株
売買代金  2兆5118億1300万円
値上り銘柄数 1,336 銘柄
値下り銘柄数 769 銘柄
騰落レシオ(25日) 105.01 %
為替 1ドル=104.68 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

「月初の買い」で大幅高

先週末の米国株が大幅下落となったことから売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となると月初の買いがみられ一気に切り返し大幅高となった。さすがに28,000円を意識したところでは上値も重くなったが、売り急ぐということもなく、月初の買いで値持ちの良い展開となった。

昼の時間帯も特に動きは見られず堅調な地合いが続いた。後場に入るとさらに買い急ぐ動きも見られ、28,000円を超えて堅調な地合いとなった。それでもさすがに28,000円を超えると手仕舞い売りも出て来るという状況であり、月初の買いも上値を買い上がるということでもなく、値持ちは良いが上値の重い保ち合いとなった。最後、まで月初の買いが続き、下がらないことで買戻しを急ぐ動きもあって日経平均は高値圏での引けとなった。

小型銘柄も売られたものから買い直されるというような展開で総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いはほとんど見られず、指数を動かすというよりは指数が上昇することでの持高調整が主体と思われた。買戻しを急ぐ動きもあったが散発的に止まった。

持高調整の売りから買われすぎ銘柄が売られたが、大きく売られすぎたことでの反動となった。加えて月初ということで積み立て投資の買いがみられ、買いが買いを呼ぶような場面もあった。ただ、腰の据わった買いというよりはあくまでも機械的な買いであり、継続するのかどうかは甚だ疑問であり、上値の重い展開が続くと思われる。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
基準線や25日移動平均線がサポートとなった形だ。ただ、全然戻りきれておらず25日移動平均線のサポートを確認する動きが続くか、一気に25日移動平均線を割り込んで75日移動平均線までの調整となるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

大幅反発となったが、あくまでも売られすぎの反発であり、月初の買いが入っただけということだろう。ここからは戻り売りに押されることになり、戻り売りをこなしてさらに上値を買い上がるだけの力があるかどうかということになる。

新型コロナウイルスの感染拡大も一服となったとは言え、緊急事態宣言の延長がありそうだし、さらにここから改善するということがないとなかなか緊急事態宣言を終わらせられないということになりそうだ。緊急事態宣言が続くうちはまだ上値も重いだろう。

景気回復期待も根強いが買われ過ぎ感もさらに強まっている。決算発表が本格化するなかで改めて買われすぎ銘柄の修正が見られるのではないかと思われ、さらに上値を買い上がるということまではいかないだろう。

上値を積極的に買い上がるという動きは出難いと思う。緊急事態宣言自体がどこまで続くのか、効果が持続するのかということになるのだろうし、新型コロナウイルスの感染への恐怖感が薄れていることも、終息を長引かせる要因となりそうで、上値は重くなるだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。