国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは、ACミランやFCバルセロナ、パリ・サンジェルマンなど世界的サッカークラブなどとグローバルパートナーシップを結ぶChilizとNFTマーケットプレイス事業において連携を開始したことを発表した。1日、コインチェックがプレスリリースで発表した。
NFTマーケットプレイスとは、ブロックチェーン上に記録され、固有の値や情報を持った非代替性の権利証であるNFTを暗号資産と交換できるサービスだ。
コインチェックでは、2020年8月より国内暗号資産交換業者としては初となるNFTマーケットプレイス立ち上げの検討を開始し、すでに国内外で人気のある複数のゲームをマーケットプレイスで取扱うべく連携を行っている。
Chilizはファン投票&報酬アプリ「Socios.com」を通じ、世界の有名なスポーツチームの公式ファントークンを取引することができる暗号資産取引所だ。
Chilizの取り扱うファントークンとは、ブロックチェーン技術を使った暗号資産であり、主にスポーツファン事業のために発行される。
ファントークンを所有していると、ゴールを決めた際に流れる曲、ユニフォームのデザインや、得点をした時のポーズ、会場で再生する曲などを投票によって決めることができる。
今回の両社の提携に際し、Chilizは「今後も数十のクラブチームのファントークンローンチ、パートナーシップ締結を予定しています。この他にも総合格闘技団体『UFC』や『PFL』ともパートナーシップを結んでおり、PFLのファントークン発行が2021年に予定されています」と述べ、今後の展望として「eスポーツとスポーツをこよなく愛する世界中のファンが利用するトランザクションを基盤とした次世代エンゲージメントの形を作り上げることを目標としています」と抱負を述べた。
コインチェックは国内でもNFTの普及に力を入れている企業だ。
リリースでも「暗号資産による決済が主流であるNFTの取引において、当社の暗号資産取引サービスCoincheck上に『NFTマーケットプレイス』を展開することで、お客様がより手軽に決済できることに加え、CoincheckのNFT専用のウォレットによってお客様が秘密鍵の管理をすることなく安全に取引いただけるようになります」とNFTの取り扱いに自信を見せている。(提供:月刊暗号資産)