2021年2月3日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米証券アプリのロビンフッドを利用したロビンフッダー(個人投資家)による投機的な買いは、株式市場に規制が入ったことでマーケットは落ち着きを取り戻しつつある。しかし、今後、新たなターゲットが発生した場合は再びリスクオフとなる可能性もあり引き続き注視しておきたいところ。為替は足元でバイデン米大統領による景気回復策が下支えとなっており、米長期金利の上昇から緩やかにドル高が進んでいる。また、コロナ関連でもアメリカの感染拡大がピークアウトしているほか、他国に比べてワクチン普及が進んでいることもドルが好感される要因となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

「とりあえずドル買い」という動きがしばらく続きそうだ。足もとではFRBによる異次元金融緩和を背景としたドル売りがワークしなくなっており、ゲームチェンジを意識しなくてはならないのかもしれない。マーケットではリスクオフでも安全通貨のドルが買われ、リスクオンでも株高と米長期金利の上昇からドルが選好されている。おそらく大量にあるドルショートポジションの巻き戻しが始まっており、ドル買いの材料は後付けされているだけだろう。米ドル/円でみると明日4日(木)と明後日5日(金)の期限で権利行使価格105.00円のオプションが大量に控えており、簡単に上値を攻略できないかもしれないが、104円台であれば買い場を探してみたい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。