2021年2月9日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週は米ドル/円が堅調。多くの人の予想を裏切る形で105.75円付近まで上昇した。その他先週起こったことは、ドルの上昇とポンドの(特に対ユーロでの)上昇だ。その背景としては、先週も述べた通り、英・米の積極的なコロナワクチン接種による、いち早い経済の正常化が見込まれたことだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ユーロ/米ドルの日足チャートをみると先週5日(金)の動きで抱き線(包み線)が出ており、これは一旦の底入れを暗示している。ということもあり、先週のようにドルが上昇していくというシナリオは一旦お休みになりそうだ。そして昨日8日(月)、米テスラがビッドコイン(以下:BTC)を15億ドル購入したというニュースが出た。またCEOであるイーロン・マスク氏は同時に、今後もBTCをはじめ、その他の仮想通貨やゴールドへの投資意向を表明。これは裏を返せば過剰な緩和政策で通貨安を推し進めているFRBや他の金融当局への批判でもある。マスク氏は投資家としての影響力も大きいため、呼応してBTCやゴールドに投資する人がここから増えていきそうだ。となると今後、為替においては豪ドルがやはり貴金属の上昇の恩恵を受けるだろう。ということで、豪ドル/円が81.00円に乗せたばかりでもう既に高いが、82.00~83.00円へとじりじり上昇していくのではないだろうか。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。