SBI証券は15日から個人投資家向けカバードワラント(eワラント)の新規銘柄として「ビットコインレバレッジトラッカー」の提供を開始した。

「レバレッジトラッカー」とは、対象となる相場の値動きに価格が連動する有価証券。レバレッジトラッカーのうち、対象原資産がビットコイン先物リンク債の銘柄を「ビットコインレバレッジトラッカー」と呼ぶ。

ビットコイン
(画像=Shutterstock)

ビットコイン相場を対象とした国内初の個人投資家向け証券化商品だ。

今月1日、eワラント証券株式会社も同様の商品を提供すると発表しており、SBI証券同様、15日より取り扱いが始まっている。

このビットコインレバレッジトラッカーは、対象原資産価格の変動幅に対してプラス5倍でほぼ連動する「プラス5倍トラッカー」と、対象原資産価格の変動幅に対してマイナス3倍でほぼ連動する「マイナス3倍トラッカー」の2タイプがある。

対象原資産であるビットコイン先物リンク債の価格が上昇すると、プラス5倍トラッカーの価格は上昇し、マイナス3倍トラッカーの価格は下落する。逆に、ビットコイン先物リンク債の価格が下落するとプラス5倍トラッカーの価格は下落し、マイナス3倍トラッカーの価格は上昇する仕組みだ。

月刊暗号資産
(画像=引用元:SBI証券)
ビットコインレバレッジトラッカーの価格変動イメージ

ビットコイン先物リンク債は、シカゴマーカンタイル取引所(CME)に上場する特定限月のビットコイン先物に概ね連動する債券のため、ビットコインレバレッジトラッカーは実質的にビットコイン相場にレバレッジ効果を伴った投資を行うことができる商品である。

同社の利用者はeワラント専用取引口座から、ビットコイン先物価格上昇時に値上がりが見込める「ビットコイン先物リンク債プラス5倍トラッカー」とビットコイン先物価格下落時に値上がりが見込める「ビットコイン先物リンク債マイナス3倍トラッカー」の取引が可能だ。

1万円程度の少額からビットコイン投資ができ、レバレッジ投資でありながら追証はなく、最大損失は投資元本のみとなっている。

またビットコイン先物を対象としており、ハッキングや盗難のリスクがなく、さらに従来の暗号資産取引所と違い証券口座からビットコイン投資ができる点も特徴だろう。

そして、この金融商品は有価証券に該当するため従来の暗号資産投資と違い税率20%の分離課税の対象にもなり、3年間の損失繰越控除も可能だ。

国内初の試みとなるビットコインのeワラント商品が今後浸透していくのかどうか、動向を注視していきたいところだ。(提供:月刊暗号資産