日経平均   30,292.19 円 ▼ 175.56 円
≪東証一部≫
売買高    13億7,152万株
売買代金  2兆7670億3500万円
値上り銘柄数 1,145 銘柄
値下り銘柄数 965 銘柄
騰落レシオ(25日) 110.58 %
為替 1ドル=105.94 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

手仕舞い売りに押されるも下げ渋り

米国市場まちまちとなったが、為替が円安となったことで下げ渋りの始まりとなった。ただ、寄り付きの売り買いが一巡となると手仕舞い売りを急ぐ動きもあって下げ幅を拡大今日は日経平均先行で下値を試す動きになった。ただ、売り一巡後に買い戻しが入るといったん戻りを試す動きになり再度下値を試す動きになったものの下げ渋りとなった。

昼の時間帯も特に動きは見られなかったものの買い急ぐこともなく、後場に入ると日銀買いは期待されたものの冴えない展開が続いた。戻りを試す動きもあったが、さいごは売り直されて下げ渋りとなったものの軟調だった。ここまでの上昇にクラレべれば過熱感もあるが値持ちが良い展開だった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多くなった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物は散発的にまとまった売り買いはみられるものの大きく方向付けるような動きもなく、指数先行で戻すもののほかの銘柄がついてこないという感じだった。

相変わらず強いといえば強い相場となっている。積極的に買い上がる材料もなく、腰の据わった買いが入るわけでもないのだが、売り急ぐ動きにならず、下がれば買いたいという典型的なバブル相場となっており、指数に影響の大きな銘柄は相変わらず買いが入り、日経平均は下げ渋りとなった。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
目先的な過熱感もあり、冴えない展開となったが、売り急ぐ動きもなく、孕み足となっており、放れに付けということだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

さすがに買われすぎから上げ一服となった。ただ、その割にはファーストリテイリング(9983)やソフトバンクG(9984)は下げ渋り、日経平均を支えている格好だ。ファーストリテイリングは浮動株数の問題だろうし、ソフトバンクGは目先の需給要因ということなのだろう。

景気回復期待から買われたという表現がみられるが、業績面を全く考えない相場となっている。ソフトバンクGなどはかつての不動産株のような感じであるし、ファーストリテイリングは1980年代バブル時の品薄株ということになるのだろう。

エムスリー(2413)が今日は大きく下落したが、この株がバブルを象徴しているのだろうが、ファーストリテイリングがここから大きく下落するには先日述べたように公募株やオーナー一族の株式売り出しなどの要因しか考えられない。

または、2000年4月の30銘柄入れ替えでITバブルが崩壊したように、3月の日経平均採用銘柄の入れ替えで、任天堂(7974)などファーストリテイリングに匹敵するような値がさ銘柄が採用されるということになると、暴落が始まるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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