日経平均   30,236.09 円 ▼ 56.10 円
≪東証一部≫
売買高    15億7,991万株
売買代金  2兆8854億5800万円
値上り銘柄数 407 銘柄
値下り銘柄数 1,713 銘柄
騰落レシオ(25日) 103.73 %
為替 1ドル=105.71 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

銘柄の特殊性でファストリだけが高い

米国株は相変わらずまちまちとなって方向感に乏しく、特に手掛かりもなく前日の終値と変わらない水準で始まり、始まってから上値を試したものの上値の重さが嫌気されてすぐに手仕舞い売りに押され、今度は下値を試す動きとなった。30,300を割り込まないということで買い直される場面もあったが、目先的な過熱感もあって冴えない展開が続いた。

昼の時間帯も特に動きは見られず、後場に入るとさらに見切り売りに押されるものも多くなり、下値を試す動きになった。節目とみられる30,200円を割り込むと買戻しも入り下げ渋りとなったが、戻すでもなく冴えない展開となった。ただ、ファーストリテイリング(9983)が日経平均を160円以上押し上げており、TOPIXが1%下落し、東証一部の値下がり銘柄数も多くなっており、調整感が強まっている。

小型銘柄も幕間つなぎ的に買われるというよりは手仕舞い売りに押されるものが多くなった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も大幅に近い水準の下げとなった。先物は散発的にまとまった売りが見られ、指数を押し下げるような、上値を押さえるような場面もあった。先高期待よりも3万円を超えたことでの達成感が優勢ということだろう。

日経平均は下げ渋りとなったが、相変わらず指数に影響の大きな銘柄だけということだろう。昨日も述べたように特殊要因での上げだとするとちょっとしたことで売り急ぐような動きが見られ、今度は売りが売りを呼ぶ、下がるから売るという相場になるのではないかと思います。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
底堅さも見られるものの高値圏での保ち合いを下に放れそうだ。いったん3万200円を割り込むと2万9800円あたりまでの下落もありそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

さすがに買われすぎから手仕舞い売りに押されるものが多くなった。ファーストリテイリングとソフトバンクG(9984)など指数に影響の大きな銘柄だけが頑張っているという感じだ。積極的に買い上がる材料もなく、そろそろこうした買われすぎ銘柄も調整となるのではないかと思う。

株はバブルではないという意見も未だに強いようだ。今日のファーストリテイリングの動きを見て、バブルでないという意見はかつてのバブル相場を知らない人たちということだろう。1980年代バブルも、ITバブルも、そしてサブプライムバブルも日経平均を押し上げる銘柄が押しあげたことで日経平均が異常値を付けたということなのだ。

そして、どの場合もほんの2~3銘柄で指数を押し上げ、指数が押しあげられることで他の指数に影響の大きな銘柄が押しあげられたということなのだ。今回も先物主導という面もあり、これまでのバブル相場と何も変わっていないと思う。

そして、バブルの崩壊が何から始まるのかということはほんの些細なことで始まり、金利の上昇=金融緩和の縮小、あるいは信用収縮ということ、つまり、金余りの終焉でバブルが弾けるということだ。現時点ではまだ金利や信用という意味ではすぐにバブルが弾けるということでもないのだろうが、二度と付けない高値を付けるような銘柄も出てきそうだ。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。