2021年3月10日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

一昨日8日(月)に下げたナスダックだが、昨日9日(火)のNY市場では、3.7%高と大幅反発。リスク資産全般に押し目買いが入った形。ドルは反落、原油は続落、ゴールドは大幅に反発。一方、スイス中銀副総裁が、スイスフラン安には歓迎の意を示した。

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「スイス国立銀行(中央銀行)のツアブリュック副総裁は同国紙ブリックとのインタビューで、同中銀の緩和的姿勢は不可欠であり、必要であれば一段の緩和も可能だと語った。ここ数日のスイスフラン安には歓迎の意を示した。ツアブリュック副総裁は、マイナス0.75%の政策金利を柱とする緩和的な金融政策と為替介入について、「スイス経済に適切な条件を維持するために必要だ」と述べるとともに、「必要な状況となれば、両方の措置をさらに推進することも可能だ」と話した。 新型コロナウイルス禍からの世界的な経済回復の期待を背景に、安全資産が売られる流れの中でスイスフランは先週、対ユーロで急落し、1年8カ月ぶりの安値を付けた。フラン高に歯止めをかけてデフレを防ぐために何年にもわたり多額の資金を費やしてきたスイス中銀にとって、こうした展開は歓迎すべきものだ。ツアブリュック副総裁は「経済の道筋には引き続き極めて多くの不確実性がある」とし、「金利の反転を議論するのは時期尚早だ」との考えも示した。
(出所:ブルームバーグ)
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とのことで改めて、スイス国立銀行(中央銀行)はフラン安を歓迎。ドルスイスの底堅さは変わらず。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の週足チャートをみると、125.86円と99.02円の38.2%が109.27円。9日(火)のマーケットは38.2%まで反発してから反落。しかし、ドル高を牽引してきたドルスイスの上昇トレンドは変わらず。加えて、本邦のドル買い注文も107.50~108.10円で少しずつ並び始めているので、米ドル/円の方向性は変わらず。米ドル/円の押し目買い継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。