ゲームメーカー大手スクウェア・エニックスは、double jump.tokyo株式会社と共同開発で、ブロックチェーン技術を活用したNFTデジタルシールを販売することを明らかにした。17日、スクエニがプレスリリースで発表した。
NFTデジタルシールは2021年夏に、スクウェア・エニックスの人気ゲーム「ミリオンアーサー」シリーズで展開予定だという。
スクウェア・エニックスとNFTデジタルシールを共同開発するdouble jump.tokyoは、2018年4月に設立されたブロックチェーンゲーム開発会社だ。モバイルソーシャルゲームやPCオンラインゲーム、家庭用ゲームなど、数多くのゲームおよびプラットフォームの開発・運営を行なってきた。
また、スクウェア・エニックスのIP(Intellectual Property/知的財産)であるミリオンアーサーは、シナリオ制作に人気ライトノベル「とある魔術の禁書目録」の作家・鎌池和馬氏、音楽制作に前山田健一(ヒャダイン)氏を起用するなど、豪華スタッフ陣が集結したスマホゲームだ。人気声優が演じる魅力あふれるキャラクター達との競演で大ヒットを記録し、その後、ゲームはシリーズ化され、TVアニメ化、漫画化、アーケードゲーム化など、様々なメディア展開が行われ多くのゲームユーザーから支持を受けている。
今回、ミリオンアーサーのデジタルシールはNFTの特性を活かし、購入者情報がブロックチェーン上で記録され、シリアルナンバーやロットナンバー、使用状態(デジタルシールとしての使用履歴)などのデータをシール自体に紐づける。
そのため、コピーや複製などを行うことは不可能であり、さらにシール毎にデザインでの違いなどを持たせることで、デザインの面からも唯一無二のデジタルシールを所有することができる。
スクウェア・エニックスは、ブロックチェーンとデジタルエンタテインメントの親和性に注目し、数年前から技術の調査や応用の可能性の検討を行ってきたという。同社は今後、ブロックチェーンを利用し、ゲーム内などでのユーザー間コミュニケーションの活性化などの可能性を模索するとともに、それらを通じた新たなデジタルエンタテインメントコンテンツの創出やビジネスモデルの構築を目指していくと、新たな事業に対する抱負を述べている。
ミリオンアーサーのNFTデジタルシールは今年の夏頃に発売予定だが、シールの価格や購入方法は未定となっている。(提供:月刊暗号資産)