日経平均 29,174.15 円 ▼ 617.90 円
≪東証一部≫
売買高 13億8,426万株
売買代金 3兆0338億2900万円
値上り銘柄数 1,492 銘柄
値下り銘柄数 623 銘柄
騰落レシオ(25日) 132.23 %
為替 1ドル=108.78 円
☆ 市況概況 ☆
金融政策変更を引きずって大幅下落
米国市場でも金融政策の変更、緩和の終了が懸念されることもあり、売り先行となった。節目とみられる29,500円をあっさりと割り込んで下値を試す動きになった。先物主導での利も嵩み、大幅安となったが買戻しも入り下げ渋る場面も見られた。
昼の時間帯にはいったん売られたものの後場はほとんど前場の引けと変わらない水準で寄り付き、いったん戻りを試す動きが見られたものの上値が重く方向感に乏しい展開となった。特に買い急ぐような動きも見られず、期末要因での持高調整の売りに押されるものが多く大幅安となった。
小型銘柄も冴えないものが多かったが、幕間つなぎ的に買われるものも見られ指数は小動きだった。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調となった。先物はまとまった売り買いが断続的に見られるということでもなかったが、買戻しを急ぐ動きや仕掛けてきな買いは入らず指数を動かす場面も少なかった。
買われすぎ銘柄の修正安が続いている。金融政策に変化が見られたことで金余りからの株高にも懸念が出てきているようで、業績を伴わずに買われていたものなどから売られるという展開が続いている。指数の冴えない動きはまだ続きそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
25日移動平均線や基準線を割り込み、今度は75日移動平均線や雲のサポートを確認することになりそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
引き続き買われすぎ銘柄の修正安で日経平均は大きな下落となった。TOPIXは相変わらず堅調というか下げ渋りとなっている。日経平均をここまで押し上げた買われすぎ銘柄の買われすぎの修正が終わるまでは冴えない展開が続くのだろう。
日経平均先物が29,000円を割り込むという場面もあり、配当落ち後も冴えない展開となる雰囲気だ。3月期末で現物株を売って、先物を買い、4月からは現物株を買戻して先物を売るということなので、こうなると売りから入るということで下げれば大きくなるのだろう。
空売りがどこまで積み上がるかということだが、こうなると空売りが積み上がるということでもなく、日経平均に影響の大きなものから手仕舞い売りに押されるということになりそうだ。ただ、個人投資家が純粋な投資として保有しているということでもないのだろうから、塩漬けが増えるのだと思う。
塩漬け株が増えるとそれだけ資金が固定され、金余りから引き締めと同じ効果になってくる。大きく下落したものが信用取引の買い残高が増えるようであれば、さらに大きく下がるということになるだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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