2021年3月24日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

トルコリラの暴落や、ドイツのロックダウン延長などを背景に世界的に株価が調整され、リスクオフの展開。安全通貨のドルと円が買われるため、米ドル/円の値動きは乏しいが、ユーロ、ポンドといった欧州通貨や豪ドルなどの資源国通貨の感度はいい。方向感の見えない米ドル/円はひとまず見限って、勢いのある通貨に乗り換えるのも悪くはないだろう。特にユーロは、本日24日(水)、仏独欧英製造業サービス業PMI(速報値)を控えており、さらに動きが出てくれるかもしれない。また、本日24日(水)にはパウエルFRB議長とイエレン財務長官の公聴会の証言(2日目)が予定されているほか、期末決算に向けたレパトリエーション(海外投資資金の本国への還流)や月末のリバランスもそろそろ意識したい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円はパウエルFRB議長とイエレン財務長官の公聴会証言が気になるところだが、目新しい情報が出てこなければ107.80~109.30円のレンジで次のテーマを探る時間帯が続くと予想している。ただ、期末(レパトリエーション)や月末(リバランス)要因を考えると若干ダウンサイドに軸足を置くべきだろうか。一方、ユーロ/米ドルは本日24日(水)の欧州PMIの結果を見ながらになるが、悪い数字が出ると急所となる1.1800ドルを目指す展開だろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。