日経平均   28,405.52 円 ▼ 590.40 円
≪東証一部≫
売買高    15億9,135万株
売買代金  3兆2154億4900万円
値上り銘柄数 139 銘柄
値下り銘柄数 2,026 銘柄
騰落レシオ(25日) 111.08 %
為替 1ドル=108.59 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安を受けて売り先行、目先的な買われすぎ銘柄まで下落

米国株が大幅安となったことを受けて売り先行となった。特に改めて材料が見られたということではないのだが、やはり買われすぎ銘柄の修正が見られ、さらに目先的に過熱感が出ている銘柄なども手仕舞い売りに押される形で大きな下落となった。寄り付きの売りが一巡となった後は下げ渋る場面もあったのだが、買いが入らないとなると手仕舞い売りを急ぐ動きで大きな下落となった。

昼の時間帯も後場からの日銀買いが期待されたものの、特に反応は見られず、後場に入るといったん戻りを試す動きになったが、戻りの鈍さを見て売り直されるというような展開で大きな下落となった。いったん下落となると反転するような材料もなく、下げ幅を広げるような形で安値圏での引けとなった。

小型銘柄も冴えないものが多く、ほぼ全面安となった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大幅安だった。先物は現物売り、先物買いの動きは見られたが、現物株が売られるものだから上値を買い上がるようなことはなく、指数の下支えとならず、方向感を出すようなことも、指数を大きく動かすこともなかった。

買われすぎ銘柄だけでなく、目先的に買われすぎた銀行株などが手仕舞い売りに押されてほぼ全面安となった。金融政策の変更でどうしても金融緩和の出口を意識せざるを得ないということなのだろう。少なくとも積極的に買い上がるだけの材料もなく、業績面で買えるところまで手仕舞い売りに押されるということもあるだろう。日経平均バイアスが剥げての修正安は続くと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線や雲の下限=先行スパン2を割り込みかけている。ぎりぎりのところで下げ止まったという見方もできるが、ここからさらに下がると調整は長引くだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

買える銘柄までも売られているという感じだ。カギ足で買いシグナルが出て、底入れ感が強まったものも買いが入るというよりは手仕舞い売りに押されるということになっており、株式市場から資金が出ているというような感じだ。

押し目と思って買いついた向きが下がったものだから塩漬けとなったということもあるだろう。ここで塩漬けが増えて、空売りが増えないとさらに下落することになるのだろう。そして買いついた向きが投げ終わったところが底値ということになるのだ。

調整が続くと思って、戻り売りスタンスで良いだろうが、空売りは引き続き厳禁である。空売りをしたければプットオプションを買うということで良いだろう。日経平均VIが上昇していないので、まだ買えると思う。

急落すると日経平均VIが上昇することが多いのだが、今回はなかなか上昇してこない。それだけオプションの売り手が多いということであり、さらに大きな下落となると一斉に踏み上げ相場(と言っても急落することだが)となるのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。