日経平均   29,384.52 円 △ 207.82 円
≪東証一部≫
売買高    18億2,632万株
売買代金  3兆7153億0500万円
値上り銘柄数 1,225 銘柄
値下り銘柄数 901 銘柄
騰落レシオ(25日) 136.74 %
為替 1ドル=109.50 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けて買い先行だが、ファンド破綻のニュースで冴えない展開に

週末の米国株が堅調となったことなどから買い先行となった。ただ、先週末に大きく戻していたこともあって上値も重く、節目と見られる29,500円を意識して指数は小動きとなった。指数に影響の大きな銘柄だけが高いということで、TOPIXは上値の重い展開となった。

昼の時間帯にはいったん売られる場面もあったが、買戻しを急ぐ動きもあって買い直され、節目とみられる29,500円を超えて大幅高水準で値持ちの良い展開となった。ただ、金融機関からファンドの破綻が伝えられたことをきっかけに手仕舞い売りを急ぐ動きなって急速に上げ幅を縮小、前日比マイナスとなる場面もあった。それでも最後は買戻しを急ぐ動きなどもあって再度買い直され堅調となった。

小型銘柄は総じて冴えない展開となった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られて指数を動かす場面もあったが、権利付き最終日とあって買い急ぐ場面も見られた。

買われすぎ銘柄の修正安からの反動が続いている。ただ、権利取りの動きが優勢となっているだけであり、上値の重さが確認される展開となっている。最後は権利取りの動きで堅調となったが、明日の配当落ち後は手仕舞い売りも嵩んでくると思われる。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線に上値を押さえられる形となった。ここから今度はまた、75日移動平均線や雲の下限水準でのサポートを確認することになるだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

改めて上値の重さが確認された形となった。何もなくても売られすぎれば買戻しが入り、今度はちょっとしたことで売り急ぐ動きになるということだろう。まだまだ波乱もあるということで動いた方に大きく動くことになるのだろう。

明日の権利落ちから本来であれば手仕舞い売りも嵩むことになるのだろうが、「再投資の買い」や「月初の買い」が期待されて買われるかもしれない。再投資の買いなど実際には入らないのだが、月末高を期待する向きも多く、いったん上昇するとなると買い急ぐことになるのだろう。

そうして買いが入ると、今度は買われすぎということで空売りも増え、空売りが増えることで買戻しが入り堅調となり、再投資の買いと騒ぎ立ててさらに買われ、買われすぎなので空売りが積み上がるということになるのかどうかが注目される。

要するに買われすぎという状況が再度見られるかどうかということだが、日経平均の節目が29,500円、TOPIXの上値が2000ポイントという雰囲気になっており、まずはここを抜けるのかどうかということなのだろう。ここを抜けると前述の買いのスパイラルがみられるかもしれない。抜けなければ逆に売りのスパイラルで悪材料を持ち出しては売られることになるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。