2021年3月31日12時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は月末、期末、年度末要因から仲値に向けて実需勢のドル買いが優勢となったほか、ドルショートカバーも散見し110.73円まで上昇。仲値トレードとしては教科書通りの展開となった。仲値後も上値を拡大しており、111円台が視野に入る展開だ。本日31日(水)24時にもロンドンフィックスを控えており、月末のドル需要がある一方、月末のリバランスを考えるとドル売りフローも十分考えられる。実需筋や機関投資家、短期勢の思惑が混在しており、大口の駆け込みフローに振らされる展開もあろう。また、本日31日(水)夜にはバイデン政権のインフラ投資計画の発表が予定されているほか、投資会社アルケゴス関連の報道も気になるところ。米経済指標もADP全国雇用者数等の重要指標が予定されており、材料豊富な1日になりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

バイデン政権のインフラ投資は総額4兆ドル規模ともいわれていることから米長期金利は引き続き上昇しやすい状況。米ドル/円は強気スタンスを維持するべきだが、本日31日(水)正午現在で110.90円付近まで上昇しており、ここから上へ突っ込むには少し考えたい。中期的なバイホールドであれば賢明にも見えるが、短期的であれば111円をブレイクする展開があるならついて行くが、さすがにそれ以外は押し目を待ちたい。また、動きやすい地合いのなか、突然のボラティリティ上昇に自らのトレードスタイルを崩さないよう注意したい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。