2021年4月13日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

大きな流れから言うと、昨年2020年の夏から秋にかけてFRBは当面利上げをしない姿勢だったため、米長期金利は低いままでドルが下落していた。しかしながら実際に起こったことはFRBは長期金利に関しては放置姿勢のため、経済実体に合わせて、いずれコロナが克服され、経済活動が活発化することを織り込んで長期金利が上昇し、ドルも連れて急反発するという展開だった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在のマーケットのセンチメントとしては、米国は好景気になるので長期金利がどんどん上昇し、ドルもまだまだ上昇するというスタンスだろう。確かにそれはそれで間違っているとは思わないし、長期金利は1.6~1.7%付近で落ち着き、低下することもなさそうだ。ただ、多くの人が見落としがちなのが、コロナワクチンに関しては米国や英国のみならず、そのうち欧州でも進んでいくこと。そうなると、欧州の景況感が劇的に変化するだろう。現在の欧州のワクチン接種率は13%程度と低いが、おそらく6月頃には現在の米国くらいの水準になり、経済が復活するのではないだろうか。その流れが数カ月後に見えていることから、ユーロ/米ドルは1.2000ドルを超えて、1.2200ドル付近までのリバウンドを視野に入れている。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。