日経平均 29,620.99 円 ▼ 130.62 円
≪東証一部≫
売買高 10億3,628万株
売買代金 2兆2534億6600万円
値上り銘柄数 739 銘柄
値下り銘柄数 1,376 銘柄
騰落レシオ(25日) 109.23 %
為替 1ドル=108.95 円
☆ 市況概況 ☆
米国株はまちまちで手掛かり難で冴えない展開
米国株はまちまち、特にハイテク銘柄などが堅調だったことから買いが期待されたが寄り付きから売りモノ勝ちで冴えない展開となった。寄り付きの売りが一巡となった後も買い気に乏しい中で戻り売りに押され冴えない展開となった。ただ、買戻しなどもあって下げ幅を縮小する場面もあり、方向感に乏しい展開となった。
昼の時間帯も若干売り物となったものの大きく崩れることはなく、小動きとなった。後場に入ると何度か下値を試したものの29,600円水準では下げ渋り、かといって大きく戻すでもなく冴えない展開が続いた。引けを意識する時間帯からは下げ渋りも見られたが、手仕舞い売りも嵩み、結局は安値圏での引けとなった。
小型銘柄はまちまちで、幕間つなぎ的に大きく買われるものも見られた。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数は軟調、日経ジャスダック平均は小幅高だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かすこともなかった。まとまった買戻しなどで指数を押し上げる場面もあったが、断続的な動きにならず総じて冴えない展開だった。
相変わらず指数に影響の大きな銘柄だけということで方向感に乏しい展開となった。日中の売り買いの材料も特になく、目先の持高調整の売り買いで右往左往しているだけということのようだ。当面29,500円~29,800円を中心とした保ち合いが続きそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
依然として保ち合いが続き25日移動平均線や基準線のサポートを確認する動きとなっている。上値も徐々に重くなっているようで、いったん25日移動平均線や基準線割り込む場面もありそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
本日は日経平均もTOPIXも同じ程度の下落となる場面が多く、相場全体を示しているという雰囲気で大きな偏りはみられなかったが、指数が独り歩きしているような感じは否めない。業種での動きが米国ほどはっきりとしていないので、何となく違和感を覚えるのだろう。
為替が円高に振れても、円高メリットがあるはずの銘柄が売られてみたり、特に買われすぎているわけでもないのに買われすぎ銘柄と同じように売られてみたりと、何だか動きがちぐはぐな感じだ。こうしたときは得てして波乱があるものだ。
米国の銀行から決算発表が始まるが米国株は第1四半期ということで今年のスタートがうまくいったかどうかということを見分けることになり、日本では今年度の業績見通しをどのようにしてくるのかが注目される。
半導体関連銘柄などを中心にハイテク銘柄などは業績が好調というものも多いのだろうが、どこまで織り込まれているのかが問題となってきそうだ。逆に芳しくない業績と言われている銘柄の方が買いやすいの買もしれない。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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