日経平均   29,685.37 円 △ 2.00 円
≪東証一部≫
売買高    9億1,823万株
売買代金  2兆0601億4800万円
値上り銘柄数 1,001 銘柄
値下り銘柄数 1,094 銘柄
騰落レシオ(25日) 99.37 %
為替 1ドル=108.56 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

いつものことながら上値の重い展開

週末の米国株が堅調だったことなどから買い先行となるかと思ったのだが、小幅高で始まったものの寄り付きの買いが一巡となると手仕舞い売りに押される展開となった。それでも底堅さがみられると買戻しなどもあって堅調となり、節目と見られる29,800円を目指すような展開となった。

昼の時間帯は特に動きはなかったが、後場に入ると買戻しを急ぐ動きもあって上値を試す動きとなった。それでも特に材料にも乏しいことから29,800円を付けると途端に手仕舞い売りに押される形となり、その後は冴えない展開となった。下値を試すような動きも見られたが、底堅さも見られ、結局方向感に乏しく小動きとなった。

小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものも見られ、まちまちだった。東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均は堅調、二部株指数は小幅安だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られ、指数を動かす場面もあったが、あくまでも散発的で方向感を示すようなことはなかった。

引き続き買い気に乏しく冴えない展開となった。上値の重さを確認しては手仕舞い売りに押されるということであり、指数に影響の大きな銘柄の値動きが悪いということだ。買戻し一巡となったものから売られ、いったん売られると上値も重く戻りが鈍く、戻りが鈍いと再度売られるという状況で冴えない展開が続くのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均や基準線を割り込むということもないが冴えない展開が続いている。引き続き保ち合いをどちらに放れるかが注目される。

☆ あれやこれやと一言 ☆

週が替わってもなにも変わらないという感じで相変わらず上値がは重いが売られることもないという感じで冴えないながらも底堅い展開が続いている。決算発表を控えての持高調整も一巡となった感もあり、引き続き保ち合い相場が続くということだろ。

米国では「適温相場」ということでさらに買い直される銘柄も多くなっているが、いつまでも金融緩和が続くのかどうかが注目される。増税の問題が取り沙汰され、インフレ懸念も出てくれば一気に調整となることもありそうだ。

動けない人が多いなかで動ける人は売りにしても買いにしても見切りが早いのだろうが、買っても売ってもうまく行かないということで参加者が減ってきているのではないかと思う。参加者が減れば売られないものの買われないということであり、決算発表をきっかけに参加者が増えるかどうかが注目される。

参加者が増えなければさらに塩漬けが増えるということであり、大きな調整とならなくても少なくとも日柄調整がみられると思う。逆に参加者が増えれば踏み上げられる銘柄も多くなりそうで、指数を押し上げることになるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。