日経平均   29,188.17 円 △ 679.62 円
≪東証一部≫
売買高    10億8,355万株
売買代金  2兆2746億8700万円
値上り銘柄数 1,823 銘柄
値下り銘柄数 287 銘柄
騰落レシオ(25日) 84.13 %
為替 1ドル=107.99 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

日銀の買いや米国株高を好感して大幅反発

米国株が大幅高となったことや昨日日銀のETF(上場投資信託)買いが見られたことなどから買い先行となった。昨日まで大きく売られていた反動もあり、空売りが積み上がった銘柄から買われるという展開で大幅高の始まりとなった。寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押されるものも見られたが、すぐに切り返し買い急ぐ動きもあって前場は高値圏での引けとなった。

昼の時間帯も特に動きは見られず、後場に入ると手仕舞い売りに押されながらも値持ちの良い展開が続いた。引けを意識する時間帯には値持ちの良さから買戻しを急ぐ動きもあって強含みの推移となった。結局最後まで値持ちの良い展開となったことで買戻しも入りほぼ高値引けとなった。

小型銘柄も反発となるものが多かったが、指数先行ということでもないので、上値も限られた。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物は買戻しなどもあって指数を押し上げる場面もあったが、大きく方向付けるような動きは見られなかった。あくまでも目先の持高調整が中心となっていたようだ。

買われすぎ銘柄には空売りが入っていたこともあり、買戻しを急ぐ動きとなったようだ。日経平均が下がると上がるような反対の動きをするETFのヘッジなどもあって買い戻しを急ぐ動きになった。ただ、ここからは上値も重くなりそうで、上値の重さを嫌気しては売られるということになりそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線までは戻したという感じだ。ここからもまだ25日移動平均線や基準線に上値を押さえられ冴えない展開となりそうだ。上値が重くなると再度手仕舞い売りに押されるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

とりあえず28,500円水準での底堅さが見られた形となった。今度は戻りを試す動きになるのだが、28,800円を超えてきたことで29,200円や29,500円といったところが上値めどとなりそうだ。上値の重さが嫌気されると再度28,800円や28,500円といった節目までの下落となるのだろう。

緊急事態宣言も今回は強い宣言となりそうで、経済への影響も取りざたされそうだ。ここで感染拡大が止まらないと東京五輪への影響も出て来るのだろうし、少なくとも無観客、あるいは中止ということもあり得るのではないかと思う。

特に経済的なダメージは否めず、さらに中止となると今後の経済へも影響が出て来るということになりそうだ。ここで感染拡大が止まったとしても東京五輪後にまた感染が拡大するという可能性もあり、ワクチン効果などとの綱引きだが株式市場へも影響してくるかもしれない。

加えて来週は日銀の金融政策決定会合を控えており、さらなる緩和ということは期待し難く、どちらかと言えば金融緩和の出口などが取り沙汰される可能性もありそうだ。ETF買い入れ縮小などの話が出れば一気に調整となるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。