日経平均   29,020.63 円 ▼ 167.54 円
≪東証一部≫
売買高    9億5,501万株
売買代金  2兆0044億0900万円
値上り銘柄数 708 銘柄
値下り銘柄数 1,376 銘柄
騰落レシオ(25日) 82.90 %
為替 1ドル=107.89 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安を受けて軟調

米国株が増税などへの懸念から売られたこともあり、売り先行となった。昨日の大幅高の反動もあり、再び29,000円を割り込んで一時大きく下落する場面もあった。それでも節目とみられる28,800円を割り込むと買戻しも入って底堅く、下げ幅縮小となった。ただ、週末の手仕舞い売りもあって買い急ぐということでもなく29,000円を回復すると売られるという状況で冴えない展開だった。

昼の時間帯も特に動きはなく、後場に入ると全く動きがなくなった。週末の持ち高調整の売り買いが中心とみられ、決算発表の本格化や米国市場の動向などを気にしながら積極的な売り買いが手控えられたという感じだった。緊急事態宣言の発出も特に材料視されるということでもなく、指数は小動きとなった。最後は買い戻しも入り高値圏での引け、29,000円台は保っての引けとなった。

小型銘柄も冴えないながらも売り急ぐということでもなく、東証マザーズ指数は大幅安となったものの二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調ながらも下げが限定的となった。先物はまとまった売り買いも少なく、持高調整も一段落となったという感じで、週末のヘッジの売り買いも見られず、指数を動かす場面もほとんどなかった。

買戻しと手仕舞い売りが交錯する形で方向感に乏しい展開となった。売り買いを急ぐような材料がないわけではないのだが、どのように反応していいのかわからないという感じで、積極的な売り買いが見られなかった。決算発表が始まるところでも空売りが積み上がっているのかどうかなど目先の需給次第ということになりそうで、相場全体の方向感は見ならないと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線に上値を押さえられた形だ。25日移動平均とのデッドクロスも近く、戻れば売りという状況が続くのだと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

積極的に売り買いする材料がないというよりは積極的に売り買いする人がいないということだ。緊急事態宣言の発出も売り材料といれば売り材料だろうし、米国の増税の話も、暗号資産への規制強化への話も、いずれも一種のバブル退治という面もあり、バブル崩壊が近いというイメージだ。

ただ、その割には売り急ぐということでもなく、「どーせすぐには増税はないだろう」とか、議会と大統領のねじれからすんなり法案が通るわけがないということで増税も真実味が薄いということかもしれない。ただ、いずれにしても金融緩和の終了も近いということだろうから、上値は重くなると思う。

日銀の金融政策決定会合でも金融緩和の終了=テーパリングなどが話題にはなるだろう。こういう状況下で金融緩和の終了が近いということになると株式市場では買われすぎ銘柄を中心に売られることになると思う。

いずれにしても業績が回復する、好調な業績な企業が多いとみられているなかで株価の上値も重くなってきており、好調な業績の先を見て売られるものも出て来ると思う。当面は日経平均も上値は重く、28,500円~29,500円を中心とした保ち合いが続くとみている。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。