日経平均 28,991.89 円 ▼ 134.34 円
≪東証一部≫
売買高 11億5,937万株
売買代金 2兆4409億8000万円
値上り銘柄数 750 銘柄
値下り銘柄数 1,338 銘柄
騰落レシオ（25日） 90.97 %
為替 1ドル＝108.23 円
☆ 市況概況 ☆
買い先行で始まるも手仕舞い売りに押されて冴えない展開
米国株はまちまちとなり、好調な決算発表なども見られたことから買い先行となった。ただ、日銀金融政策決定会合の発表を控えての手仕舞い売りも多く、寄り付きの買いが一巡となった後は下値を試す動きになった。買い戻しもみられるものの、戻りの鈍さを嫌気して売り直されるものなどもあり、ほぼ寄り付き天井の安値引けとなった。
昼の時間帯に日銀金融政策決定会合の結果が発表されたたが、特に何も変わらないということで後場もほとんど方向感が見られなかった。上値を試すような動きもあったのだが、買い急ぐということでもなく、上値の重さが嫌気されると手仕舞い売りに押されるということになった。引けを意識する時間帯には戻らないことで見切り売りも嵩み、結局はほぼ安値引けとなり、29,000円を割り込んでの引けとなった。
小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものも見られまちまちだった。東証マザーズ指数は堅調、日経ジャスダック平均はほぼ横ばい、二部株指数は軟調だった。先物はまとまった売り買いも散発的に見られ、指数を押し上げ、押し下げる場面もあったが、断続的な動きにはならず、方向感を出すような動きはなかった。
引き続き買い気に乏しく、どこで売るかを探っているような感じだ。芳しくない決算発表がみられると買戻しが入り、好調な決算では手仕舞い売りに押されるという展開となっている。決算発表に一喜一憂しながら買われすぎ銘柄の修正安が続いて指数自体は冴えない展開になるのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
75日移動平均線に上値を押さえられている状況は変わらず、再度下値を試す動きになりそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
本日も決算発表にはいい反応とはならなかった。キヤノンにしても東京エレクトロンの観測記事にしても好調な決算ということなのだが、出尽くし感から売られ、日東電工などは売り先行で始まり大きな下落となるなど好調な決算で売られるという銘柄が目立っている。
一方、好調な決算発表で買われても寄り付き後に売られるという例も多く、いずれにしても好決算で売りという図式となっている。ただ、既に大きく買われていたことで売られるわけで、あり、空運株など売られていたものは悪くない決算で買われている。
つまり、決算発表をきっかけにこれあで買われていたものが売られ、売られていたものが買われているだけということだ。決算発表が出揃ったときに業績面で売られすぎなのか、買える状況なのかを判断することになるのだろう。
日経平均など指数に影響の大きな銘柄は既に指数先行で買われすぎているものが多く、決算発表をきっかけにして売られてもすぐに買い直されるということでもないだろう。したがって、決算発表が出揃って好調な決算が多いということで改めて日経平均などが買われるということもないと思う。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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