日経平均   29,331.37 円 △ 518.74 円
≪東証一部≫
売買高    15億2,611万株
売買代金  3兆3807億0100万円
値上り銘柄数 1,626 銘柄
値下り銘柄数 492 銘柄
騰落レシオ(25日) 80.14 %
為替 1ドル=109.35 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月初の買いで大幅高

日本市場が休場中の米国市場はまちまちで、二極化も見られたが月初の買いや連休明けの買戻しもあって買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後も断続的に買いが入り、日経平均主導でじりじりと上値を試す動きとなった。あっさりと節目と見られた29,200円を超えると29,500円の節目を意識するところまで上昇となったが、さすがにそこまで上昇すると手仕舞い売りもあって上値も重くなった。

昼の時間帯も先物の手仕舞い売りもあって上げ幅を縮小、後場も上げ幅を縮小して始まったものの売り急ぐということもなく値持ちの良い展開で指数は小動きとなった。引けを意識する時間帯からは手仕舞い売りも嵩んで上げ幅を縮小したが、散発的な先物の買戻しも入って下げ渋り、大幅高水準で取引を終えた。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、主力銘柄に比べて冴えない展開となった。東証マザーズ指数は大幅安、日経ジャスダック平均は小幅高、二部株指数も堅調だが上値も限定的となった。先物はまとまった買いが入るケースが多く、指数を押し上げる要因となった。少しでも下がると買われるというような展開で指数を押し上げた。

連休の谷間ではあるのだが、ゴールデンウィークも終わりということで買戻しや買い直しで指数を押し上げる形となった。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなかでのゴールデンウィークであり、米国市場の動向も気になって買えなかった向きや、ヘッジ売りの買戻しなどもあって大きな上昇となった。特に材料があって買われたということでもないので、明日以降は手仕舞い売りに押されることになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線、75日移動平均線に雲などが収れんするところで上値を押さえられている。ここからさらに上昇するというよりは再度下値を試すことになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

月末売の月初買いの流れはゴールデンウィークでも生きていたということだ。ここからさらに買われるのかどうかということになるのだが、買い上がる要因が全く見当たらないだけに逆に空売りが積み上がりやすく、空売りが積み上がれば意外高となることもあるのだろう。

ただ、昨年11月のような上昇とはならないと思う。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないこともあるが、米国での金利上昇懸念が強まるという可能性もあり、また、米雇用統計などで賃金コストの上昇などが見られるとインフレ懸念も強まると思う。

ちょっとしたことで一方向に動きやすい相場であり、米国では決算発表が出揃ったことでもあり、ここからはちょっとした悪材料でも敏感に反応することになると思う。実際、ナスダック指数の値動きは非常に悪く、調整は否めないと思う。

日本市場も日経平均はここからが問題であり、再度下値を試すことになると思う。一気に30,000円ということでもないのだろうし、30,000円を超えるだけの材料もないと思う。買いが買いを呼ぶのも29,000円を割り込んだから買われるという面もあるだろう。

詳しくは無料メルマガをご覧ください。
https://youtu.be/PaE0CSLpwwY

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

本日の「朝一番!」動画
 → https://youtu.be/H2lPvo1wQ5I
朝のライブ配信 -今日の相場見通し-(8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/p1viGyTZ3j8>
昼のライブ配信 -お昼の相場見通し-(12:20開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/Lj7FTA59400
夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-(原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/gpMhdCJDqnk

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。