2021年5月11日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米国のカプランダラス連銀総裁が、早期にテーパリングの話をするべきだと、単独でずっと主張をしていたわけだが、多くのFRB議員は緩和を続けるべきと考えている。それは2021年は高成長が続くが2022年になると成長率は3%台前半に落ち着き、2023年は2%台にまた下がると想定されているからで、既に来年2022年以降のことを考えているからだ。ところが、前回のBOE理事会でポーゼン氏が緩和縮小に1票投じたように、おそらく英国や欧州は緩和縮小の方向に踏み出してくるだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
6月に英国や欧州は経済・社会活動の正常化に向かい、米国は何もしないので、おそらく対欧州通貨でのドル安が続くと思われる。特にスコットランドの選挙が終わって急激に買い戻されたポンドを中心に対ドルで堅調となりそうだ。米ドル/円はニュートラル。また、米ドル/カナダドルは引き続き下方向で1.20ドルを目指す展開となるだろう。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。